マグロのように生きよ
- ncu807
- 6月23日
- 読了時間: 2分
2021年、58歳で二度目の起業をした。
前職時代に築いた経営者の人脈があったので、札幌市内をまわれば何とかなるだろうと高をくくっていた。だが、その目論見はすぐに打ち砕かれた。コロナ禍で緊急事態宣言が出され、訪問営業どころか対面で会うことすらできなくなったのである。
当時はオンライン面談のやり方もよく分かっていなかった。
「インサイドセールス」という言葉さえ知らなかった。
正直、どうしていいか分からなかった。だから「困ったら営業してもらうしかない」と考えた。
ふと思い出したのが、スマホゲームに表示される広告で見かけた企業群である。
興味を持った企業に片っ端から資料請求をしてみた。
不思議なことに、どの会社も驚くほど親切だった。メールの書き方、電話のかけ方、オンライン面談の進め方まで、丁寧に教えてくれた。
今どんなサービスがあり、企業が何に困っているのか。
どんな言葉で提案すれば響くのか。
教えてもらいながら、気づけば複数の会社と代理店契約を結んでいた。
教わった商材を担いで、新規開拓に走った。
この時点では、経営者育成研究会という構想すらまだなかった。
とにかくアクションだと思い、様々な経営者マッチングアプリに登録し、ひたすらアポイントを取っていった。
やったことといえば、教えてもらった営業手法を真似しただけである。
驚くほどスムーズに予定が埋まり、たった2ヶ月で320人の経営者と面談を実現できた。
すべてが成果に結びついたわけではないが、すべてが今につながる財産となった。
この時期の経験こそが、現在展開している経営者マッチング事業の土台となったのである。
今振り返ってみて、自分が誇れるものがあるとすれば、それは「行動量」だと思う。
能力が半分でも、2倍動けば一人前。5倍動けば2.5人前になれる。
私は起業したとき、自分にこう誓った。
「人の5倍動こう」と。
だからこの3年半、毎週40件の面談を欠かさず続けている。
気力も体力も必要だが、これこそが私のビジネスの原点であり、信念である。
行動しなければ何も始まらない。
その姿勢が、今の私を支えてくれている。

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