「お前なんか必要ない。」
そんなふうに言われている気がした。
何をやってもうまくいかない。
50歳で保険の仕事を始めた。
気合を入れて頑張るつもりだった。
でも、2年経っても成果が出なかった。
契約も取れないし、次のステップも見えない。
やる気もどんどんなくなっていった。
もう一度考えた。
なぜうまくいかないのか。
その答えがわかった。
プライドや見栄、かっこよく見せようとする心が邪魔をしていた。
そんなものは捨てるべきだと思った。
それがあるから前に進めないとわかった。
どんなに決意しても、行動を変えなければ何も変わらない。
次の日から行動を変えた。
今までのやり方を全部やめて、新しいことに挑戦した。
すぐに結果が出るわけではなかった。
周りから「そんなことやってもうまくいかない」と言われた。
自分でも少しそう思って心が折れそうになった。
そんな時に、伊能忠敬の話を聞いた。
彼は50歳で27歳の師匠について天文学を学び、全国を歩いて測量し、日本地図を作った人だ。
この話から学んだことがある。
やる気があれば年齢は関係ない。 いつでも成し遂げられるということ。
そしてプライドは無駄だということ。
素晴らしいと認めたら、若い人にも頭を下げて学ぶことができる。
彼のことを知って、私は自分のプライドを反省した。
私も恥や見栄を気にせず、行動を変え、決めたことをやり続けた。
その結果、自信を手に入れた。
水滴が岩に穴をあけるように、諦めず続ければできないことはない。
途中で諦めることを「できない」と言っているだけだ。
今、私はプライドを持って生きている。
でももっと大きなプライドを手に入れるために、今のプライドをいつでも捨てられる。
本当の自分に自信があるから、そんなプライドは必要ないのだ。
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