採用できないと嘆く前に売上を倍に増やせ
- ncu807
- 6月28日
- 読了時間: 3分
「人が足りないから売上が伸びない」——そんな声を、よく聞く。「求人を出しても応募がない」「面接に来ても辞退される」といった嘆きは、地方でも都市部でも共通の現象である。
たしかに少子高齢化だ。今までのように人は取れない。
だがそれだけだろうか?
「選ばれていない」ということもある。
今の求職者は、単に給与や待遇を見るだけではない。「成長できる環境か」「裁量があるか」「社会的に意義を感じられるか」——そうした要素も重視している。つまり、採用に苦戦している企業は、魅力が十分に伝わっておらず、選ばれない可能性も高い。
採用難は、危機ではなくチャンスである。
多くの企業が陥る「負のスパイラル」はこうだ。
・が足りない
・既存社員の負担が増える
・生産性が下がり、離職が進む
・さらに人が集まらない
・売上が伸びず、事業が停滞する
だが、本当に必要なのは「人を増やすこと」ではない。
いま必要なのは、「仕組みを変えること」だ。
つまり、「人手が足りなくても回る会社」に進化し、「売上を倍にする」ことである。
そのために、次の3つの戦略を提案したい。
1. 業務の自動化(AI・RPA・GPTの活用)
単純作業、手続き、報告書作成、社内連絡。こうした業務の多くは、すでにAIや自動化ツールで代替できる。たとえば、ChatGPT、Gemini、Notion AIなどを活用すれば、事務作業の多くを効率化できる。
・自動メール送信+帳票作成で受注対応
・GPT連携のCRMで顧客管理を自動化
・商談ログから提案書を自動生成
人手に頼らない体制が、強い組織を生む。
2. 顧客単価を上げる
人が少ないなら、同じ人数で「より高い価値」を提供するしかない。
たとえば以下のような工夫だ。
・単発契約から顧問契約への移行
・セット販売やバンドル商品による付加価値の創出
・成果報酬と基本料金の組み合わせモデルの導入
顧客単価が1.5倍になれば、同じ顧客数でも売上は1.5倍になる。これは、採用活動よりも即効性のあるアプローチである。
3. 働く意味の再設計(職場文化の刷新)
「人が採れない」のは、会社の魅力が伝わっていないからだ。
今の求職者は「理念に共感できるか」「自分が成長できるか」に敏感である。
給与よりも、誇りを持って働けるかどうかが問われている。
社内のビジョン、コミュニケーション、育成文化。
これらを根本から見直すことで、採用力は格段に高まる。
人材不足は、組織の弱点を見直す絶好の機会である。
「人がいないから仕方がない」ではなく、
「人がいないからこそ変革できる」と考えてほしい。
雇用前提の組織から、自律型の組織へ。
人に依存せず、付加価値で勝負できる会社へ。
「採用できないこと」が、あなたの会社を生まれ変わらせるチャンスなのだ。
これを読んでこう思った方も多いだろう。
「そんなことはやっている!」
「簡単に言うな!楽に出来たら苦労はない!」
そう思ったあなたは聞き流してくれ。
なにせこれは私自身に向けて書いたのだから。

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