筋肉痛=経営者の苦悩は成長痛
- ncu807
- 6月25日
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先日、久しぶりに体を動かしたところ、翌日しっかり筋肉痛がきた。普段使っていない筋肉に刺激が入り、体が新しい動きに適応しようとしている証拠である。痛みはあるが、どこか嬉しい。私はこの感覚を、経営者としての苦悩と重ねている。
新しいことに挑戦する時、必ず不安や痛みがある。事業が思うように進まない時、信頼していた仲間が離れていった時、自分の選択は正しかったのかと悩むこともある。しかし、この痛みこそが「成長痛」なのだ。筋肉が壊れ、修復されて強くなるように、経営者も苦しみの中で視野を広げ、判断力を磨いていく。
私もこれまでに数えきれないほどの失敗を経験してきた。インターネット事業を立ち上げたが、資金繰りに行き詰まり、事業を閉じる決断をした時は、心身ともに限界だった。だが今振り返ると、あれは私にとって最大の成長痛だった。あの時の痛みがあったからこそ、今の自分がある。
今、私は経営者育成研究会を主宰し、全国1,000人を超える経営者と日々つながっている。その中で強く感じるのは、皆が何らかの痛みを抱えながらも、前に進んでいるということだ。痛みがあるからこそ、人は真剣になる。学び、変わろうとする。孤独を感じた時こそ、人と人とのつながりが力になる。
もし、今つらいと感じている経営者がいるなら、それは成長の途中にいる証拠だ。一人で抱え込まなくていい。立ち止まり、仲間に頼り、また前を向けばいい。痛みの先には、これまで見えなかった景色が広がっている。強くなった自分、成長した組織、新たな可能性——それらはすべて、痛みを乗り越えた先に待っている。
私たち経営者にとって、痛みは敵ではない。むしろ、未来を切り拓くための大切な通過点である。だからこそ、今の痛みを前向きに受け止め、自分自身を信じて進んでいきたい。

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