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経営者育成研究会の静かなる進化——未来をつなぐ3年半

  • 執筆者の写真: ncu807
    ncu807
  • 6月18日
  • 読了時間: 3分

私は、毎週40件前後のオンライン面談を経営者の方々と重ねている。数字にすれば、年間で約2000人、延べ7000回を超える対話を積み重ねてきたことになる。リアルでの交流も年に5~6回開催しており、今年だけでも既に200名を超える方々と直接お会いしている。

こうした積み重ねは、決して「出会いの数」だけが目的ではない。一過性の関係ではなく、深い信頼と学びの連鎖を生み出したいという思いからだ。東京商工リサーチのデータによれば、日本全国には約420万社の法人が存在し、つまり420万人の社長がいることになる。その中で、私は「1000人と深くつながるコミュニティ」を作りたいと考えた。それが、経営者育成研究会を立ち上げた理由だ。2021年9月のことである。

単なる「数合わせ」では意味がない。私が目指したのは、困ったときに「ちょっと相談させて」と言い合える関係。時には愚痴をこぼし合い、時にはお互いを叱咤し合える、そんな信頼のネットワークである。事業規模や業種は問わない。大切にしているのは、たった3つの条件。「まじめであること」「思いやりがあること」「謙虚であること」。この3つを大切にする人であれば、どんな経営者でも心から歓迎したい。

今週は2日間で26名の経営者と面談を行った。そして今日は、さらに14名とオンラインでお話しする予定だ。正直なところ、体力的には大変な時もあるが、それ以上に得られる刺激と学びが大きい。一人ひとりの経営者の語る言葉、そしてその背景にある人生や信念は、いつも私に新しい視点を与えてくれる。

私は、「人と人とのつながり」こそが、経営者としての持続的成長の鍵だと考えている。経営者は時に大きな孤独を感じるものだ。決断の責任、先の見えない不安、誰にも相談できない悩み——。そんな時に、共に歩み、支え合える仲間がいることが、どれほど心強いか。だからこそ、私は自ら「つなげる人」=プロフェッショナルコネクターとして行動し続けている。

経営者同士のつながりは、単なる情報交換の場にとどまらない。互いの経験や失敗、成功の物語を共有することで、新しい発想や勇気が生まれる。時には、自分一人では気づかなかった課題やチャンスを、仲間に指摘してもらうこともある。そんな「信頼の輪」が広がれば、経営はもっと孤独ではなくなるはずだ。

そして、ひとつの節目として、2028年11月23日には経営者育成研究会の代表を引き継ぐつもりだ。あと3年半。この期間は、次なる代表との出会いを探しながら、より強く、より信頼されるコミュニティづくりに力を注ぎたい。新しいリーダーが、私と同じ志を持ち、さらなる広がりを生み出してくれることを願っている。

これからも私は、経営者のみなさんと深く関わり、信頼のネットワークを広げていきたい。この国に1000人の仲間がいれば、経営はもっと心強い営みになるはずだ。そしてそのネットワークを通じて、一人でも多くの経営者が、孤独や不安から解放され、持続的な成長を実現できるよう、引き続き尽力していくつもりだ。


 
 
 

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