天の川銀河で見つかった金を豊富に含有する何百もの星々は100億年前に合体した小さな銀河に由来するらしい。
日本の天文学専用スーパーコンピュータを使用して東北大・ノートルダム大・神戸大らの研究者チームが銀河形成の最新シミュレーションを開発そうだ。
論文掲載はMonthly Notices of the Royal Astronomical Society(王立天文学会月報)。
シミュレーションでは天の川銀河に似た仮想的銀河の形成をビッグバンから現在まで追跡。
そこから古い星から放たれた新しい物質がどのように新しい星に吸収されていったかを知ることができるそうだ。
現在地球にある元素は炭素・酸素・ケイ素・金にいたるまで古代の星々で起きた熱核反応によって生成。
星の爆発とともにこれらの元素は宇宙全体へと広がったという。
金に富んだ星々のほとんどが小さな銀河の中で100億年以上前に形成されたことを明らかにした。
地球の誕生は46億年前と言われる。
つまり金は地球内部で生成されたものではない。
はるか昔100億年前に生成され含有していた星々が合体して地球になった。
だから金は地球に存在しているわけだ。
金ってスゲって思った。
知らないことを知ることは楽しい。
生まれたときは当然何も知らない。
物心がついて目の前にいるのが親であり口に入れているのがどんな食べ物かを知る。
おもちゃで本で同じ子供と出会い様々な情報を得ていく。
そのうち自我が芽生え自分が何者かを考えるようになる。
さらに社会とのかかわりの中で多くの事を学び吸収していく。
人は知ることで常に成長していくと言っても過言ではない。
振り返ると46年前は中学1年生だった。
情報はテレビ・ラジオ・本そして人しかなかった。
今の中学生はすごい。情報はネットですぐ手に入る。
伝達手段も豊富だ。
新たなツールがどんどん現れている。
100年前コンピュータ科学の父と言われるアラン・チューリングは中学生だった。
微分積分も習わず難問を解きアインシュタインの論文を理解しただけでなくそこには明記されていなかったニュートン力学への疑問まで読み解いていたらしい。
第二次大戦時に「チューリング・マシン」を開発しドイツの暗号エニグマを解読した。
大戦終結に大きく寄与したとして今では英50ポンド紙幣は彼の肖像で飾られている。
少しこじつけがましいが思いも及ばない宇宙の歴史と人類の偉業の上に今の生活がある。
知らないことを知ること。
それは自分のみならず次世代への責務なのかもしれない。
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