• ncu807

変人

「一度会ったら友達だ!」

初対面でそう言われたので驚いた。

最初から変わった人だな と思った。

間違いなく私も変わっている。 だから気があった。

その人に

「あなたはキョウレツな人だ」

と言われた。

冗談じゃない!

「変わっているだけだ!」

その方は とあるワイン会社の役員だった。

翌日その方から電話が

「今度ハウステンポスに  行くんだってね。  社長に会ってきたら?」

 真に受けることができず

「ああ、そうですか。  じゃあ紹介してよ。」

「うん、わかった。 着いたら秘書課の○○さんを  尋ねてね。 連絡しておくから・・・・」

んんん。。。マジ?

「あ。。。ハイわかりました。」

数日後 長崎に着いた。

当時HTは ヨーロッパのある国の景観を 丸ごと日本に再現しようと していた。

テーマパーク内に家を建て 居住空間まで作ろうという 先の長いプロジェクトだ。

20年前の話だ。 今はHISが運営している。

ホテルでびっくりした。

到着したらフロントに メッセージが届いている。

先日の電話のことなど 実は忘れていた。

「明日の10時正面玄関で  お待ちください。  お迎えにあがります。  秘書課○○」

お手紙を見てびっくり。

その日は パーク内を駆けずり回り 十分堪能した。

翌朝

正面玄関に行ってみると なんと制服を着た運転手さんが クラシックカーでお出迎えだ。

少し余裕をかまし ふんずり返っていると 程なく車は 中央管理棟へ到着。

たくさんの社員に 頭を下げてもらいながら 社長室に案内された。

その時のいでたちは アロハシャツにチノパン。

だいたい観光旅行に来て 背広など持ってきてたまるか。 もうここまで来ると 開き直るしかない。

少し待たされて 神近社長登場(当時)。

いきなり握手をしてきて 自分の本を差し出した サイン入りの本の題名は

「HTを創った男・・・・」

なぜか一方的に しゃべっているこの人にも 同じ感情が・・・・

「変わっているなぁ」

話が切れた頃合を見計らって  こう突っ込んだ。

「ところで  あなたこれ創って  何がしたいんすか?」

一瞬表情が曇ったものの そこは年の功 また丁寧に自分のビジョンを 説明してくれた。

最後に社長はこう言った

「紹介者が言っていたとおり  あなたはなかなか  キョウレツな人だ。」

適当に受け流し お礼を言って席を立った。

当時はイケイケで 怖いもの知らずだった。 心の中でつぶやいていた。

「冗談じゃない! キョウレツなのは  あんたのほうだ!

 おれは

 変わっているだけだ!」

当時は何の実績も無いのに 自信だけはあった。

今この年になって 若い経営者に会うと 自信満々で話す彼らが 可愛くて仕方ない。

私もそう思われていたのだろう。

未だに私は大した実績もないが 自信満々だ。

経営者に一番必要なこと

それは

根拠のない自信だと思う。

うつけと言われた織田信長は 天下とりで名を馳せた。

ご飯をこぼしながら食べ 泣き虫のイジメられっこの 坂本龍馬も並み居る重臣と 自信満々に渡り合った。

誰も正解など知らない。

ただ根拠のない自信で 生きてきた者たちが 歴史を切り開いてきた。

根拠なんか後から 見つければいい

自信満々に突き進め

若い人にはこう言いたい。

そして 中年達も弾けていいはずだ。

年金なんてアタにならない ご時世だ。

老後も稼がにゃ 生きていけない時代がくる。

コロナを初め 一寸先は闇かも知れない。

誰も先のことなど わかりはしないのだ。

だったらわかったふりして

自信たっぷり生きていこう。

自信満々に言わせてもらおう

変わった人だ

と言われることこそ

私の誇りだ。


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