ビジネスエッセイ集「天知無用」を発刊したのは2022年1月。
今月シリーズ最新作「天知無用7」が発売開始になる。
公言通り年内10冊の発刊は出来そうだ(?)。
天が知る真理があるとしても地上の私たちは知りえない。
地べたをはいつくばって生きる私は日々の暮らしの中で悩み悪戦苦闘しながら探している。
もしそれがあるのなら見つけたい。
そう思いながら「天知無用」に日々の思いを乗せている。。
しかし逆説的に言うならばそれを探し続けることにこそ生きる意味があるような気がする。
そんなことをつらつらと認(したた)めているわけだ。
ブログらしきものを書き始めたのは36歳の頃だ。
急逝した一人息子の三回忌を過ぎたあたりからだ。
息子への思い。
自分の人生。
起業家としての夢。
パソコンに向かって文字をぶつけ心で反芻していた。
「愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ」と言う。
言っちゃ悪いが小学一年生の一人息子を交通事故で失うまでニュースを観ても聞き流していた。
毎日報道される事件や事故。
「かわいそうに」と思った次の瞬間にその日のネクタイをどれにするかで悩んでいた。
ある日当事者になって初めて他人事が自分事になった。
他人事に思いを馳せる賢者には到底成れない。
ただ自分事として経験して他人事をほんの少し感じられるようにはなった。
遠く離れていてもそのツラさを共有し心で涙することは可能になった。
またもし近くでそんな思いをする人がいれば隣に腰かけて黙っていることくらいは出来るはずだ。
いやそうしたいと思っている。
とはいえ富豪でも超人でもない。
美味いものも食べたいし出来ることは限られている。
自分を少しでも昇華させ経営者として成長したい。
「天知無用」はその思いと道程を描いているとも言える。
この一年で約1000ページにわたる軌跡を残してきた。
今日も息子に誇れるオヤジの背中を見せられるようにしたいものだ。

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