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姉様

  • 執筆者の写真: ncu807
    ncu807
  • 2022年1月25日
  • 読了時間: 2分

7つ上の姉がいる。

また家族自慢か?と 言われそうだがその通り。

自慢に他ならない。

姉は信念と努力の人だ。

歯医者になりたくて 北海道大学を受験した。

二回失敗した合格発表日の夕刻

雪降る中を冷たくなって 歩いて帰宅した。 その姉を母がタオルで 温めた話を 聞いたことがある。

翌年の合格発表の日

学校から帰った私は テーブルに並べられた料理を見て 自分の部屋に入り おいおい泣いたのを おぼえている。

姉の英語の辞書は 引いて引いて三倍くらいに 膨らんでいた。 単語を言えば即座に そのページを開けるほどに。

私が大学受験の時は 数学でわからない問題は 姉がすべて教えてくれた。

家に無料の家庭教師が いたわけだ。

私の合格分かった朝。 姉は両手で私の頬を挟んで

「よかった。よかったぁ。」と 涙をこぼした。

その年の夏休み。 帰省すると見せたいものが あるという。

偽名で受けた大学受験模試の 結果表だった。

姉が指さしたその女性は 京都大学歯学部の合格ラインを 優に超えていた。

その年社会人になったものの

歯医者になる夢を捨てきれず 翌年もう一度 チャレンジするつもりだという。

そして翌年姉は 東北大学歯学部に入学してきた。

私の一年後輩として。

最近姉は毎年2月の誕生日に 段ボール箱を送ってくる。 セーターなどのプレゼントと共に バレンタインのチョコレート そして米やお菓子が入っている。

50過ぎの弟に まるで郷里を離れた 大学生の気分になる。 そしてかわいらしい字で 短い手紙が添えられている。

最初と最後はいつも決まっている。

「かわいい弟へ・・・・  ・・・・美しい姉より」

還暦を越えても 茶目っ気たっぷりだ。

コロナでご無沙汰だったが

札幌に来るたびに ご飯をご馳走してくれる。

それなりの有名店に 私たち夫婦を誘ってくれる。

そして必ずいう。

「ありがとうね。  弟をよろしくね。」

どんだけ頼りない弟だと 思ってるんだ。 と思いながら ただ飯を食っている。

姉を見ると自分は 努力が足りないと思う。

勉強も仕事でもそうだ。 そしてやり抜く努力を 見習いたい。

二浪し大学に10年通い 勤務医で定年を迎えた姉は

今は余裕のある暮らしを しているのかもしれない。

しかしたぶんそれは 努力で勝ち取った 対価に違いないと思う。

昨日姉に鮨を ごちそうになった。

努力する大切さを 腹に入れられた気がする。

ree

 
 
 

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