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北海道を代表する洋菓子店が人とのつながりで
地域に貢献〜第100回記念対談

司会・髙橋明美(以下髙橋):本日は第100回記念ということで特別バージョンでお届けいたします。本日のゲストは100回という節目に相応しく、弊会代表・芳永尚と同じ札幌市在住の、北海道を代表する企業であり、また洋菓子店でもあります株式会社きのとや、代表取締役社長・中田英史様です。

 

きのとやさんのお菓子はとてもおいしいと評判ですが、新千歳空港の店舗では行列ができるソフトクリームでも話題になっています。余談ですが、私は札幌農学校北海道ミルククッキーをいただきましたが大変おいしかったです。スイーツ好きの友人は焼きたてチーズタルトが推しと言っていました。そのブランド作りやこれからのきのとやについて語っていただきたいと思います。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

 

芳永尚(以下芳永):中田社長、ようこそお越しくださいました。ありがとうございます。そんなきのとやの中田社長ですが、現在に至る経緯についてお聞かせいただけますでしょうか?

 

中田英史(以下中田):こちらこそよろしくお願いいたします。話すと長くなりますが、僕は札幌の隣町・石狩市で生まれ札幌の大学に通っていました。ちょうど大学2年20歳のとき、そのころはアルバイトを掛け持ちしながらやっておりまして、冬休みに「もうちょっと小遣いが欲しいな」と思って求人雑誌を見ていました。それが今のきのとや白石本店の近くの某コンビニでアルバイトをしたときです。実はクリスマスシーズンでそのきのとやでクリスマスケーキの宅配のアルバイトを募集していたんです。待遇面に惹かれて応募しました。当時、コンビニの時給は450円だったと記憶しているのですが、きのとやは1日1万円お昼弁当付き。ただ、車は自前が条件なのですが、実家が農業で大きなワンボックスカーがありました。それを親父に借りて持ち込めば0円。ガソリンは農協のスタンドでチケットで入れれば0円。お昼は弁当が付いているし1万円の日当は丸ごとポッケに。「3回やれば3万円になるじゃないか!」という不純な動機で始めたのですが、その後大学卒業までずっとそこでアルバイトをすることになりました。卒業後、まったく違う業界に就職したのですがそこは1年で退職。そうして途方に暮れていた24歳のあるとき、たまたまかつてアルバイトをしていたきのとやの近くを通りかかったので事務所に立ち寄り、今何も仕事はしていないと言ったら「うちは忙しいからすぐおいで」ということで拾ってもらいました。

 

髙橋:そうやって入社されて、今社長さんですものね。すごいですよ。

 

中田:なんにもすごくないですよ。

 

髙橋:どうやったらそこまで出世できるのでしょうか?

 

中田:どうやったらって誰でもできますよ。

 

髙橋:いやいやいや、それ、できた人のお答えですよね(笑)。なんだかんだいってもやっぱりきのとやさんにご縁があった中田社長ですが、現在の事業についてお聞かせいただけますか?

 

中田:洋菓子の専門店ということで創業以来41年 洋菓子を販売しています。地域密着ということで札幌市民の方に喜んでいただける、幸せをお届けできる、そういうお菓子屋でありたいという理念を掲げて、社員ともども毎日おいしいお菓子をお客様に喜んでいただけるようにお届けしています。札幌市民の方はもちろん、さすがに生菓子は(賞味期限の関係で)全国で販売できませんが、焼き菓子、先ほどおっしゃっていただいたミルククッキーのようなものを空港で販売したり、オンラインショップで全国に発送したりと広くお客様にお菓子を届けたいという思いでおります。

 

髙橋:先ほどケーキのお話が出ましたが、ケーキの宅配って実はきのとやさんが初めてだったとお聞きしましたが。

 

中田:そのようですね。

 

髙橋:やはり。ちなみに1997年に白石本店1店舗で11億4千万円売り上げて日本一の洋菓子店になったと、本当にすごいなと思うのですが、推しというか最近のオススメ商品というのを教えていただいてよろしいでしょうか? 

 

中田:先ほどご紹介のあったソフトクリームですが、新千歳空港では空港内のソフトアイスクリーム総選挙というのを毎年やっておりまして、お客様が投票して1位を決めるのですが、今まで4回やってすべて1位を獲得することができまして。おいしいのはもちろんですが特徴は大きいってことなんですよ。通常のソフトクリームって3巻か4巻ぐらいですが、きのとやの場合は6巻半くらいあるんです。スタッフもたまに手が滑って7巻とかいっちゃうみたいなんですけど(笑)。

 

髙橋:わーお。それは食べてみたいですね。

 

中田:この大きいのを持って自撮りしていると、周りの人が「あれはなんだろう?」となるわけです。

 

髙橋:「映える」ということですね。なるほど。バームクーヘンも先ほど芳永さんがおいしいよって言っていましたが、バームクーヘンはいかがですか?

 

中田:そうですね。専門家の方が選ぶバームクーヘンの日本一になったことがありまして、某経済新聞の特集で1位になったことで全国の方に知ってもらえるようになりました。

 

髙橋:あと今月(3月・本対談収録月)だけの特別なケーキ『ストロベリーザーネ』、これはロングセラー商品になっているんですよね?

 

中田:はい。きのとやは41年目ですが、37年前から販売している超ロングセラーで、3月にしかお求めになれないというケーキなのですが、お客様は毎年楽しみにしてくれています。きのとやの社長が一番好きなケーキが『ストロベリーザーネ』です(笑)。

 

(一同笑)

 

髙橋:ぜひ味わってみたいのですが、私たち関西在住者は北海道物産展でしか手に入らないので、関西進出、よろしくお願いいたします。

 

中田:そうですね。北海道に来てください(笑)。

 

(一同笑)

 

芳永:きのとやさんのこだわりってやっぱり北海道なんですよ。北海道の企業として北海道民のために、そして「北海道に来てください」というスタンスですよね。

 

中田:はい。

 

髙橋:なるほど。札幌農学校北海道ミルククッキーもいろいろな取り組みでできたクッキーということだったのですが、このあたりもご紹介いただけますか?

 

中田:私どもの創業者が北海道大学出身で、お菓子を通じてなにか母校へ恩返しできないかと考えていた折に、北海道大学から「お菓子を作ってくれないか」というお話がちょうど来まして、これもご縁ですよね。北海道大学ミルククッキー・北海道大学認定という形で「札幌農学校」と商品名に付けさせていただき販売することになったのです。さらにその売上の一部を北海道大学の教育支援という格好でご寄付させていただいております。

 

髙橋:売上の一部を教育支援に使っていただくため寄付されていらっしゃると?

 

中田:そうですね。次世代の方々のためにということです。

 

髙橋:ほかにもそういった取り組みはあるのでしょうか?

 

中田:エコ活動の一環でプリンの瓶を回収させていただいたり、あとはアイバンクといって隔膜移植に必要な資金を援助させていただく取り組みを店頭で長く続けていたり、なるべくお客様に寄り添った支援ができればという取り組みをいくつか細々ですが、身の丈にあった規模でやっております。

 

髙橋:地域に根ざして、まずはそこを念頭に置きながら様々な取り組みをされているきのとやさんですが、中田社長の洋菓子への思いをお話しいただければと思います。

 

中田:これは創業者で現会長の長沼昭夫からよく聞かされて教えられたことなんですが、「ご飯はお腹を満たすもの、お菓子は心を満たすもの。おいしいお菓子で幸せづくりのお手伝いをしよう」と。「おいしいお菓子を食べると思わずおいしいという声が漏れる。そのときはみんな幸せな気持ちになる。お菓子でみんなを笑顔にしたい」と。

そういう幸せをお客様にお届けできる寄り添ったサービスを提供できればいいな、ということでやっております。

 

髙橋:すばらしいですね。たしかにおいしいお菓子を食べると嫌なことがあったとしても明日もがんばろうと、そんな気持ちになりますね。

 

中田:なりますよね。

 

芳永:きのとやさんは従業員に対する思いがすごいんですよ。

 

髙橋:企業理念にも掲げていらっしゃいますね。

 

中田:会社が存在する目的、なんのためにあるかっていうことの一番に、社員とその家族の幸せを実現するっていうのがあるんですね。もちろんお客様第一主義も掲げていますが、お客様の満足と感動は二番目。それ以上に社員とその家族が幸せに暮らせる、豊かな生活ができる、それを実現してあげられるような会社でありたいということが真っ先に掲げられています。そのうえでしっかり社会貢献もしていこうと。

 

芳永:社員を大切にして、社員が幸せになってくれればその幸せな社員はお客様に対しても幸せをお届けできる、っていう信念のもとでお客様第一を掲げてらっしゃる会社は多いですが。

 

中田:お客様は第一です。否定はしませんがそれ以上に社員が第一です。社員は家族ですから。 

 

髙橋:いいですね。幸せの連鎖がどんどん広がっていく。だからこそ良い商品が生まれるのでしょうね。

 

中田:社員が自信を持ってお客様に自分の言葉でおすすめできなければお客様には伝わらないと思っています。うちは接客マニュアルはまったく用意しておらず、「みなさん方の仕事は今目の前にいるお客様に喜んでもらうことです。どうしたら喜んでいただけるか一人一人お客様のご要望は異なりますので、しっかりお話をうかがって自分の思う接客サービスを自分の言葉でしてください」と言っています。オススメのケーキを聞かれたら「私はこのケーキが大好きです」と自分の好きなケーキをおすすめしなさいと言っています。本当に自分が好きなケーキだったら自分の言葉でおすすめできますよね。「会社からこれ売りなさいって言われているものじゃなくて、自分の好きなケーキを販売しなさい。それがうちのマニュアルだよ」と。

 

髙橋:すばらしいですね。好きなものをおすすめするのって熱がこもりますよね。そういうことならすごくおいしいんだと思って食べたくなるし、つい買いたくなっちゃいます。

 

中田:それで「このあいだあなたにおすすめされたケーキ、食べておいしかったからまた買いに来たよ」と再度ご来店されるとうれしいじゃないですか。そのお客様との関係性っていうのはなにものにも変えらないんです。

 

髙橋:そうですね。リピーターを増やすことになりますね。

では続いてきのとやさんが目指す未来というところのお話を、のちの事業展開も含めてお聞かせください。

 

中田:所詮町のケーキ屋さんなので、地域のお客様、札幌市民の方に誇りに思ってもらえるようなお菓子屋さん、きのとやが近くにあってよかったねって思ってもらえるだけで十分なんですけど、たまに「社長はどこを目指しているのですか」とか「ベンチマークしてる企業・お店ってどこですか」とか「理想はどうなのですか」とか聞かれることがありますが、あこがれている企業とか目指している企業というのは特になくて、そういう質問をされたときには「目指すは今のきのとやを少しずつ超えていくことです」っていうふうに答えていて、現状に満足せず、ライバルは今のきのとやだと考えています。現状のきのとやをちょっとずつ超えていけばお客様の満足度も上がっていくし社員の幸福度も上がっていくと。だから目指す企業っていうのは今のきのとやを超えること。唯一無二の「さすが、きのとや」って言ってもらえるようなブランドにしていきたい、なりたいと思っています。

でも、強いて言うなら、あの虎屋さん。虎屋さんってすごいブランドだなと思うんですよ。さすがに虎屋さんには及びませんけど、そういう虎屋さんのようなすばらしいブランドに一歩ずつ近づいていきたいというふうに思っています。

 

髙橋:おっしゃるコメントがかっこよすぎます!

 

中田:そんなことないですよ。今の今まで本当にもう真面目にちゃんと答えています、がんばって。芳永さんと一対一になったらだいぶフランクになっちゃいますから。すごく緊張してしゃべっています。なにせ(芳永さんは)高校の先輩ですから。こうしてつながってからもそんなにしょっちゅう接点があるわけじゃなくて。ここ1〜2年です。頻繁に先輩がおせっかいしてくるので。

 

(一同笑)

 

あ、ごめんなさい、言葉を選ばなきゃいけないですね。「お願いします」って言われたら「はい、喜んで」って言う以外ないじゃないですか。選択肢がないんですよ。だいたいもう圧が見てわかりますね。「どれにする? はい・イエス・喜んで。で、どれにする?」って。

 

(一同笑)

 

中田:常にご縁だと思っていますので。僕は神様を信じているので、神様が僕にチャンスを与えてくれるし、このタイミングでこの人に会わせてくれていると思うし、ちょっと調子に乗っているからつまずかせてやろうかとか、全部。すべてはイエスかはい喜んでか。

 

芳永:(笑)でもやっぱりなにかが起こったとき、それをどういうふうに解釈するかでその人の人生って変わると思うんですよ。中田社長のように前向きに捉えて、苦難であれば苦難は与えられて乗り越えられるもの、乗り越えなければならないもの。良かったことも有頂天になるのではなく、これはこれで与えてくださったものだからそれに対して誠実に答えていこうって。その姿勢が今の中田社長を作られてるっていうのが分かりますよね。

 

中田:あまり褒めないでください。調子に乗りますので。

 

(一同笑)

 

僕の好きな言葉に昔ドラマか何かの小雪さんのセリフで、小雪さん好きな女優さんなんですけど、その言葉が印象に残っていまして。それは「どの道を選ぶかより選んだ道でどうするかが大事なんだ」と。その通りだとずっと思い続けているんですよ。どの道を選ぶかよりも自分が選んだ道でどうするかが大事なんだ。常に与えられたものに全力で取り組むということが大事なんだ、と。で、今全力で取り組んでいるのは100回記念の対談です。

 

髙橋:(笑)ありがとうございます。現在、なにか取り組んでいらっしゃるものがあればお聞かせいただけますか、新商品の開発ですとか。

 

中田:新商品は常に開発を続けなければいけないものですし、商品開発ができるだけの体力はいつも持っていなきゃいけないと思っています。それに加えて人をどう育成していくかと。次の代を担う幹部なり次の社長を担う人材をしっかり育てながらバトンを渡す体制を作っていかなきゃいけないと思いますし、それが大事だと思っています。

 

髙橋:なんだかんだ言ってもやっぱり最後は人材育成なのでしょうね。

 

中田:いくらいい商品を持っていてもそれを販売する、育てるのは人ですから。AIにはできない商売なんです、これは。

 

髙橋:きのとやさんは事業のなかでAIを取り入れているのでしょうか?

 

中田:おそらく間接的にはいろいろお世話になっていかざるを得ないと思うんですよね。システムですとかそういうことに関しては。ただ、やっぱり人でしかできないところ、ケーキの販売に関しては人と人の心通うコミュニケーションで付加価値を高めていきたいなと思います。世のなかには無人の店舗がありますけど、多分お菓子やケーキは無人の店舗で買うってのは味気ないもんだろうなと思います。

 

お菓子を買うときってなにかうれしいことがあるときなんですよ。誕生日だったり記念日だったり、自分へのご褒美だったりお礼だったり。なにかそういう人生の節目節目にケーキなりお菓子なりを購入すると思うんですが、そういう人生の節目をより良い思い出にするためにきのとやがあると思っていますので、人と人とのコミュニケーションで良い思い出にして語り継いでいけるような、そういうものでありたいなと。それはロボットにはできないでしょう、きっと。

 

髙橋:人と人との関わり合い温かいコミュニケーションがあるといいですよね。中田社長の夢みたいなのがあったら教えていただけますか?

 

中田:いちど富士山に登ってみたいと40代の頃に思いまして、3回チャレンジして3回目でやっと頂上まで行くことができました。3年かかりました、頂上まで行くまでに。大変です登山は。高山病になったり台風の直撃受けたりね。3年目にやっと登頂できました。

 

髙橋:達成感っていかがでした?

中田:もうこれ1回でいいなと思いました(笑)。

 

(一同笑)

 

でもすごく良かった、あの時登っておいて良かったと思っています。最近はもう混んで大変みたいですから外国人観光客とかも増えて。

あともう一つ、僕50歳になるまでに42.195キロのフルマラソンを完走したいなと思っていて、45歳ぐらいから「マラソン大会を完走する」という目標を立ててランニングを始めて走っていました。しばらくお休みしていたのですが、そろそろもう1回走り始めてみようかなって1週間ぐらい前に思いました。

 

芳永:中田社長、今オンラインショップで販売されている商品で言うと、私はけっこうバームクーヘン推しなんですけどね。中田社長の推しを教えてください。

中田:お菓子っていうのは高カロリー食品ですので食べ過ぎに注意してください。おいしいものを少しずつ食べてください。ちょっとずつ幸せをかみしめながら心を満たしてください。お菓子でお腹満たさないようにしてください(笑)。

で、推しですね。やっぱり芳永さんが推しているバームクーヘンです。これは十数年前に販売を始めたのですが創業からずうっと作っていなかったんです、洋菓子屋なのに。で、30周年の記念菓としていよいよ満を持してバームクーヘンを出そうということになったとき、全国から取り寄せできるバームクーヘンを全部集めて、幹部が集まって目隠しで試食会をやって、このなかで一番おいしいバームクーヘンを選ぼうと、それでひとつ選んだんです。で、これよりおいしいバームクーヘンを作れば日本一だなと。そういう目標を立て、実はそのバームクーヘンを作っているお店に職人を修行に行かせたんですよ。

 

一同:えぇーー!?

中田:当然、なに一つ教えてもらえませんでしたけど。ただ、そこのシェフは派遣したパティシエにお菓子作りの思いを教えてくれたんです。そのパティシエがそのお菓子作りに対する真面目な思いを持ち帰り、レシピを考案して作ったのがこのバームクーヘンです。おかげさまで完成まで10年ほどかかりましたが、日本一っていうふうに言われるようになって、これをやっぱり推したいです、僕としては。

髙橋:幹部の方が目隠しをして全国のバームクーヘンを食べるってなかなか大変じゃないですか?

中田:目隠ししては食べないですよ(笑)

芳永:(笑)髙橋さん、天然が……。

中略

髙橋:それでは最後に、次世代への提言をお願いいたします。

 

中田:僕はもうなにも人様に語れることはないんですけど、先ほど話したことと共通するのですが、最も大切にしたいのは人との出会い、ご縁というものですし、自分は出会ってきた人たちに助けられていると思いますし、今まわりでがんばってくれている社員に本当に助けられています。若い人たちにも、そういうご縁を大切にして振り返ることなく前にどんどん進んでほしいなと。ときには立ち止まって考える時期があってもいいと思うのですが、ここは常に走りながら歩きながら一緒に考えていこうというスタイルです。

歩きながら考えると周りの景色がどんどん流れて遠かった景色がどんどん近づいてきますよね。嫌なことがあったり失敗したりしても歩き続けて振り返ると、そういうことが遠ざかっていき新しい景色が見えてくるし、そのうちいろんな人とすれ違うようになってくるんですよ。ものすごく助けになる人とすれ違うことがあるかもしれない。

僕も歩き続けてきたから芳永先輩に会うことができたし、こうやって髙橋さんとお話することもできたし。立ち止まっていたら気がつかないで通り過ぎることもあるでしょうし、常に歩きながら歩き続けながら考えていってほしいなと思っています。

 

なのでさっき芳永さんがすごくいいことをおっしゃった、ものごと解釈次第だと。起こったことで未来が決まるのではなく起こったことをどう解釈するかですべて決まる。すべて自分にとってポジティブに解釈することで道は自ずと開けていくという信念のもとにやっていますので、どうかこれからの時代を担う若い世代の人たちにはしっかりポジティブに解釈しながら常に前に進む、そんな勇気を持ってチャレンジし続けていってほしいなというふうに思います。われわれ先輩たちはそれをしっかりサポートしてがんばっている君たちに手を差し伸べます。

 

芳永:ありがとうございます。

髙橋:本当に心に光るメッセージをいただきました。100回記念にふさわしい中田社長からの愛溢れるメッセージでした。

中田:明るい未来しかないですよ、明るい未来しか。

 

一同:今日は本当にありがとうございました。

2024年3月13日収録

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