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  • 執筆者の写真ncu807

決意

ぶどう酒かと思った。

高校2年の夏 朝トイレにいったら 便器が赤く染まった。

血尿だった。

母に話すと すぐに北大病院へ。

若い研修医と偉い先生に 尻から指を入れられて 触診までされた。

あちこち調べられたが 結局原因不明の異常なし 無罪放免。

昔いとこが腎臓病で 長期入院していた。

母はいままで見たことがない 顔をして心配していた。

だからその時に思った。

「何かしなければ」

親孝行したいと 本気で考えた。

それから毎日5時間 勉強することにした。

学校が終わると 真っ直ぐ家に帰り ひたすら勉強だけした。

当時いつも試験の結果は クラスで中の下あたり。

ところが一生懸命やると 結果は出るもの。

中間試験では クラスのトップなった。

すると周りの評価もかわる。 担任には褒められる。 クラスメートには バカ扱いされなくなった。

当然母も喜んでくれた。

褒められると伸びる子だ。 そうなると楽しくなる。

その後は平日8時間。

家に帰ると2時間寝て 夕方7時から夜中の3時まで 机に向かった。

休日はもっとやった。 一年半は勉強だけした。

わからないことがあると 姉に聞いた。

二浪して北大に入った姉は 勉強もその仕方も 教えてくれた。

試験慣れしたくて 模試も受けまくった。

その順位が学校で 張り出されると それも励みになった。

だが英語だけは 不得意だった。

模試では50点くらいしか 取れない。

当時2次試験に英語のない 東北大学を目指した。

数学だけは自信があった。 本番の試験でも自己採点では 一次二次ともに満点だった。

今でも覚えているが 一次試験の英語では 6割は問題を読まず マークシートを黒く塗った。

それで130点とれた。

だから本当は運で入学出来た。

だが成功体験にはなった。

一生懸命やると 必ず結果は出るという 自信につながった。

その後 営業を始めたときも 東京都庁に飛び込んだ時も 胃を痛めながら テレアポしたときも

やり続けたら道が開けると 確信できた。

私はよく人生を階段に 例えて話す。

高みを目指すなら 時間をかけて 積み重ねるもよしだ。

しかし短期間で 駆け上がるためには 脚力をつけなければならない。

緩やかな段差の低い階段なら あまり苦労せずに登れる。

しかし段差の高い急な階段は 脚力なくして登れない。

階段の上の目標を明確にし 汗をかき一生懸命登れば 自ずと力が身についている。

登った高さが結果だ。 そこから見える景色は また新たな目標や意味を 教えてくれるはずだ。

根性論をいう気はない。

だか筋肉をつけるのには 負荷をかけるしかない。

早く走るためには 走る練習しかないのだ。

その道のブロに聞いても ほんの少し近道出来るだけで 結局は自分で汗を掻かずして 何も得ることはできない。

もしかしたら そのちょっとしたコツと 気持ちの持ち方は お教えできるかもしれない。

教えよう。

三段論法だ。

真似したい尊敬できる 素晴らしい人を見つける。

あの人も自分も同じ人間。

だから自分も出来る。


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