4,000件で見えたつながりの本質
- ncu807
- 6 日前
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更新日:5 日前
2023年4月1日に始めた経営者マッチングの取り組みが、昨日で4,000件を越えた。942日。その間につないだ経営者は延べ8,000人になる。
数字だけを見ると派手に聞こえるかもしれないが、実際の中身はとても地道な作業の繰り返しであった。
有料会員と面談し、要望を丁寧に聞き、共に考えながら候補となる経営者を探す。その方にメッセージを送り、状況を説明し、打診をする。もちろん、すべてがスムーズに運ぶわけではない。断られることもある。日程が合わないこともある。想定していた方向と少しずれることもある。
それでも、一つひとつ積み重ねてきた。
「今日のご縁が、誰かの未来を変えるかもしれない」
その思いだけを拠り所に続けてきた。
4,000件というのは、逆算すれば、一日も休まず毎日4件つないでも到達出来ない件数だ。この数字に触れたとき、少しだけ、自分の軌跡を誇らしく思う瞬間があった。自画自賛ではなく、「続けてきてよかった」という静かな納得のようなものである。
真の課題と孤独を共有する
この地道な4,000件の積み重ねを通して、私が確信したつながりの本質がある。本当に未来を変えるマッチングの核は、単なる事業規模や業界の一致ではない。それは、経営者が心の中に抱える、言語化されていない真の課題や孤独を共有し合えるかどうかだということである。
表層的な情報ではなく、深い部分で「この人と本音で話せる」と思える、その化学反応のきっかけをつくることこそが、NCU合同会社の役割であったと確信している。
AIと共に、次なるステージへ
ただ、ここからの未来はさらに大きく変わる。この先、つながりの最適化や関係性の整理、紹介の精度向上など、データと論理で解決できる多くのプロセスはAIが担うことになるだろう。AIは4,000件の失敗と成功のパターンすべてを学習し、人間の判断を超えた最適な出会いを導き出すはずである。もっと効率的に、もっと強固に、そして柔軟に。
人がやるべきことは、人にしかできない部分に集約されていく。
AIが効率と精度を担保するからこそ、私は経営者の心に寄り添い、真の孤独を共有し、感情的な伴走をするという、人間にしか不可能な深いコミットメントに集中できる。そうでなければならないし、そうなるべきだと私は思っている。
だからこそ、NCU合同会社は、これからAIを中心に据えた仕組みづくりを加速させたい。積み上げた4,000件は、終わりではなく、AIが次のステージへ進むための生きた学習素材になる。
人とAIが共に働き、経営者の未来を支える新たな形へ。942日間で見えてきた「経営者の真の課題と孤独に寄り添う」というつながりの本質を、これからのシステムに落とし込みたい。
そしてまた、新しい景色をつくり出して行くことが私の使命なのだろう。




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