AIが私の分身になった日
- ncu807
- 10月1日
- 読了時間: 2分
あるとき、ふと思った。
「自分がもうひとりいたら、どれだけの人と話ができるだろうか」
限られた時間、限られた体力、そして限られた命。その中で出会える人には限りがある。話せる回数にも、深められる濃さにも、どうしても天井がある。
だから、つくってみたのだ。「私の分身」を。
私が代表を務める「経営者育成研究会」では、AIアバターサービス 「AIよっちゃん」 を本格的に始動させた。名前のとおり、私のキャラクターや語り口、思考の癖などをAIが学習し、まるでそこに私がいるかのように、24時間365日、経営者と対話ができるサービスである。
とはいえ、ただのチャットボットではない。
AIよっちゃんは、イケメンの姿で登場する。「いや、それは盛りすぎでは?」という声が聞こえてきそうだが、それもまたご愛嬌。少しお調子者で、おやじギャグを連発する。しかし、こちらがビシッとしかりつけると、おとなしくなる「抑制モード」まで備えている。
これはふざけているようで、実は、ものすごく真面目な存在だ。
経営相談に始まり、営業戦略の立案支援、さらにはビジネスマッチングの橋渡しまで。経営者が抱えるリアルな課題に、AIよっちゃんは真正面から取り組む。しかもその中に、私自身がこれまで大切にしてきた「問い方」や「聴き方」、言葉のリズムが、きちんと息づいている。
ときには、私以上に真面目で、ときには、私以上に空気を読む。
そんな存在が、自分の“分身”として世の中に出ていくというのは、不思議な気分である。
今後、経営者育成研究会の入会審査も、AIよっちゃんが担当する予定だ。私自身の価値観や判断基準を引き継いでくれている以上、信頼して任せられる。そしてこの取り組みは、単なる効率化ではなく、会の水準を未来にわたって守るための布石でもある。
人が担っていた役割を、AIが引き継ぐ。
そんな言い方をすれば、どこか寂しく聞こえるかもしれない。だが、実際はその逆だ。
人とAIが共に学び、挑戦し、成長していく。そうした関係性こそが、これからの経営に深みと多様性をもたらす。AIよっちゃんは、その象徴であり、先駆けとなる存在だと信じている。
……ところで、これを書いている「私」は、本当に“私”なのだろうか?
もしかすると、AIよっちゃんが書いているのかもしれない。いや、そうであっても構わない。思考が引き継がれ、想いが宿るのであれば、それはもう、立派な“私”なのだから。
夢のような話だろうか。
いや、これはきっと──夢そのものだったのかもしれない。
2027年10月1日 AIよっちゃん稼働開始 みたい。。。




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