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DMと誠意

  • 執筆者の写真: ncu807
    ncu807
  • 11 分前
  • 読了時間: 2分

AI時代のコミュニケーションをどう設計するか

私は毎日、数多くのDMを送っている。その大半はAIを使って作成している。理由は単純である。効率化のためであり、思考を整理するためであり、感情に流されず、相手に失礼のない表現を選ぶためである。手で一文字ずつ打っていないからといって、考えていないわけではない。むしろ逆で、どう伝えるべきかを何度も考えた末の文章である。

それでも、ときどき立ち止まる瞬間がある。このDMは、相手にとって迷惑ではないだろうか、と。

SNSのDMは非常に便利である一方、受け取る側に確実な判断負荷を与える。読むか、返すか、後回しにするか、無視するか。たった一通であっても、人の時間と感情を消費する。その現実を、送る側である以上、無視してはいけない。

AIによるDMが増えれば増えるほど、この判断負荷は蓄積される。効率化の裏側で、受け取る側が疲弊していく構造が生まれる。私はそこに違和感を覚えた。

では、DMを送る側として何ができるのか。売り込まない、返信を強要しない。それ以前に、「判断を楽にする」ことはできないか。そう考えた結果、私は逆にツールをプレゼントすることにした。

私が作ったのは、SNSのDMを貼るだけで、相手の意図、温度感、リスクを整理し、最適な返信方針と次の一手を提示するGPTsである。これは文章生成ツールではない。返信をうまく書くためのAIでもない。返すべきか、距離を取るべきか、今アポを打診すべきか。その判断を一度で整理する「判断参謀」である。

使い方は極めてシンプルだ。「このDM、どう返す?」と問い、文章を貼るだけでよい。細かな指示も、目的設定も不要である。

私は、AIは部下ではないと考えている。営業装置でも、自動化の象徴でもない。人が冷静な判断を下すための、静かな伴走者であるべき存在だ。

もし私からDMが届き、どう返せばよいか迷ったなら、このツールを使ってほしい。それは送る側としての、私なりの誠意である。AIを使う時代だからこそ、人の時間と判断を軽く扱わない。この小さな仕組みが、より健全なコミュニケーションの一助になれば幸いである。

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