❄️ 「整える」ことから始まる12月：今年を締めくくる静かな力

12月に入り、札幌の街は少しずつ冬の色を濃くしています。歩道の冷たい空気、店先の灯り、会話の端に混ざる「もう今年も終わりますね」という言葉。毎年同じように訪れる季節なのに、今年は胸の奥に静かで深い揺らぎが残ります。

この12月には、どこか“内側に向かう力”が働いているように思うのです。

📅 年末は“片付ける月”ではなく、“整える月”へ

「やり残しを片付ける」「走り切る」「ラストスパート」。年末になると耳にする言葉です。しかし、2025年の今だからこそ、12月を別の角度から捉えたいと思います。

それは、“整えるための1ヶ月”としての12月です。

タスク消化に終始するのではなく、「この一年はどこへ向かうための時間だったのか」を静かに見直す。未来は忙しさの延長線では描けません。高まった“解像度”の中にこそ、次の輪郭が立ち上がってきます。

🔥 人とのつながりの“熱”を思い返す

弊社も、私個人としても、今年はまさに「人」の年でした。

経営者育成研究会を通じて全国の多くの経営者と出会い、語り、つながりが生まれた一年。累計4,000件を超えたマッチングは、単なる数字ではなく、一つひとつが“小さな物語”の始まりです。

そこには数字では測れない資産があります。

* 初めて会ったときの空気感

* メッセージに宿る温度

* 遠方から届く近況報告

* ふとした一言で救われた誰かの心

AIが進化し、距離が縮まったからこそ、逆説的に“人の温度”が際立った一年でもありました。12月は、この見えない資産を丁寧に味わうのに適しています。

🤖 AIとの協働が生んだ“時間”の使い道を問う

2025年は、AIが「話題」ではなく「日常」になった年です。

GPTsによる業務自動化、スケジュール管理、記事生成、コミュニティ運営の構造化……。当たり前になった今だからこそ、問うべきことがあります。

「AIが空けてくれた時間を、本当に意味のある使い方をしただろうか」

忙しさを埋めるための時間にしていなかったか。それとも、創造や思索へと転換できただろうか。ツールの見直しではなく、時間の使い方──ひいては“生き方”の答え合わせをするのが、この12月です。

🕊️ 来年の「余白」を先に予約する

私が12月に意識していきたい習慣があります。それは、「休むための予定」を先にカレンダーへ書き込むことです。

予定を埋めてから隙間を探すのではなく、余白を基準に予定を組む。来年の経営者育成研究会は、そして私自身も、さらに加速する一年になるでしょう。だからこそ、アクセルを踏む前に”呼吸のスペース”が必要なのです。

余白とは休息ではなく、未来を描き直す装置だと感じています。

💡 12月3日。今日から始める静かな行動

慌ただしさに流されるのではなく、「整える」という意志を持って12月を過ごしたい。私たちが今日から始める静かな行動は、以下の3点です。

* 人とのつながりの熱を確かめること

* AIとの協働を客観的に振り返ること

* 来年の“余白”を先に予約すること

その静かな行動の積み重ねが、2026年のスタートラインをつくります。今日の小さな気づきが、来年の大きな意味へとつながっていくことを願っています。