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もう一人の私の誕生

  • 執筆者の写真: ncu807
    ncu807
  • 11月27日
  • 読了時間: 2分

私の“脳”と“心”をコピーしようとする人物が現れ、そこからひとつのプロジェクトが動き始めた。その瞬間、私は、自分が掲げてきた未来構想がいよいよ現実になると感じた。


日々、経営者同士をつなぎ、協業を生み、相談に向き合う。だが、メッセージ対応、会議記録、日程調整、紹介文の作成といった業務は増え続け、時間の大半を占めるようになった。2028年、AIに組織運営を継承するという大きな目標を掲げた以上、この状況のままでは未来に間に合わない。だから私は決めた。

──自分の分身をつくる、と。


進行しているプロジェクトは、単なる自動化ではない。私の仕事を支える要素をすべて、ひとつのシステムとして再構築しようとしている。


会議音声はそのままテキスト化され、重要事項を抽出して次のアクションに落とし込まれる。メッセージの流れは時系列で整理され、誰との話がどの案件につながっているのかが直感的に把握できる。過去の紹介文やフィードバックはデータベース化され、私が普段どんな“温度”で言葉を選んでいるのかまで学習される。さらに、経営者ネットワークの属性やつながりもタグ付けされ、協業の可能性をAIが先に提案してくる。


これまでは私の頭の中にしか存在しなかった「判断の流れ」「意思決定の癖」「紹介の文脈」が、初めて構造化されるのだ。情報が散乱していた世界が、一本の“道”としてつながりはじめる感覚がある。


特に象徴的なのは、日々のメッセージ連携である。紹介、相談、協業の芽──私の仕事の血流とも言えるこのやり取りが、初めて体系的に蓄積され、必要なタイミングで整理され、提案として返ってくる。これは、人と人をつなぐ私の仕事のやり方そのものを、別の形で再現しようとする取り組みである。


驚くのは、その進み方だ。企画、検証、改善が高速で回り、数ヶ月の間に土台が整い始めている。まるで、私自身がもうひとり隣で働き始めたような手応えすらある。これは技術だけでは説明できない。私という生活、思考、行動スタイルそのものを“道具化”しようとする意志の強さを感じる。


私はこのプロジェクトを、未来に向けた“環境づくり”と受け止めている。作業にとられる時間が減るほど、私は経営者として向き合うべきことに集中できる。より深く話を聴き、未来を語り、協業の可能性を広げる。その時間が増えることこそ、私がずっと求めてきたことだ。


AIと人が共に進み、人の創造性が発揮される社会。

その具体的な第一歩が、いま目の前で立ち上がっている。


ここからが本番である。

私は未来に向けて、静かに舵を切り始めた。


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