プロの本質
- ncu807
- 10月12日
- 読了時間: 2分
彼女を知ったのは、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」であった。
その名は、森本千賀子さん。
リクルートで20年以上にわたりトップヘッドハンターとして活躍し、その後は株式会社morichを設立。
経営者やリーダー層のキャリア支援、講演、メディア出演など、多方面で活躍を続ける方である。
番組の中で印象に残っているのは、毎朝300通ものメールをさばきながらも、一通一通に丁寧に目を通し、誠実に返信する姿だった。
その背後には、「人の可能性を信じ抜く」強い信念がある。
その仕事術と生き方に、心を奪われた。
いつしか、私の「いつか会いたい人リスト」に名前を記すことになった。
もう何年も前のことである。
そして今年、ようやくその願いが叶った。
まずオンラインでお話し、そして先月、東京でリアルにお会いする機会を得た。
予想通り——いや、予想以上に素敵な方であった。
明るさの奥に、芯の強さと深い優しさがある。
会話の一つひとつに、経験と哲学がにじむ。
そんな方と向き合って話しているうちに、不思議と自分の中の不安が浮き彫りになった。
「この人のように、真摯に生きているだろうか」
「人の可能性をどこまで信じているだろうか」
オンラインで感じていた印象も確かだったが、リアルで「差し」で話すと、より鮮明にわかる。
その人の生きざまが。
言葉よりも、目の奥や手の動き、姿勢の中に宿っている。
失礼ながら、勝手に共感し、共鳴してしまった。
職業も立場も違えど、人の成長や人生に寄り添うという根底の想いが、私の中にも響いたのだと思う。
今日は札幌で、森本さんのセミナーがある。
彼女の「今」をこの目で見て、この耳で聴けることが嬉しい。
人は、憧れの人に会うと何かが変わる。
それは刺激でもあり、挑戦でもある。
彼女の姿を通して、自分自身の「仕事の流儀」をもう一度見つめ直してみたいと思う。




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