二つの夢と、いま思うこと
- ncu807
- 8月17日
- 読了時間: 2分
1999年8月17日、初めて起業した。
そのとき心に決めていたことは二つあった。
・ネット上にオフィスビルとデパートをつくり、100社100店舗を営業支援すること。
・年齢×1万円の月給を払い続ける終身雇用の会社を創ること。
夢の企業を実現すると息巻いていた。しかし現実は厳しかった。
机上の空論では飯は食えない。
手持ちの資金はすぐに底をつき、日々の生活を支えるための「ライスワーク」に追われることになった。
月日が流れるにつれ、あの時の夢は語られることなく、心の奥に封印されていった。
2020年9月29日、二度目の起業を果たす。
恥ずかしながら、そのきっかけはコロナ禍だった。
世界が激変するのを目の当たりにし、不確かさの中で自分の残り時間を逆算せざるを得なかった。
そして決めた。「65歳まで、残り7年間を全力疾走する」と。
あれから4年。
「ライスワーク」よりも「ライフワーク」に情熱が向かい始めている。
そして、この4年間の活動を通じて、一つ目の夢――100社100店舗の営業支援――は少しずつ形になりつつある。
問題は、二つ目の夢である。
「年齢×1万円の月給を保障する終身雇用の会社」。
あらためて考えてみると、それは私企業によるベーシックインカムの実験なのかもしれない。
一見、理想主義にも思える構想だが、人が安心して創造に取り組める土台をつくるという意味では、社会に必要な挑戦ではないか。
あのとき封印した夢が、いま再び息を吹き返そうとしている。
それは、時代の要請なのか、それとも私自身の執念なのか。
いずれにしても、この問いに向き合わずして、私の起業物語は終われない。
果たして私は、この二つ目の夢をどのように実現していけるのだろうか。
どちらにせよ。
命つきるまで夢を追い続ける覚悟だ。




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