小さな約束を積み重ねる
- ncu807
- 37 分前
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今週も稼働3日で40面談をこなした。
朝9時から夕方6時まで、30分刻みで12〜14件のオンラインミーティングが続く。
その合間に資料をつくり、見積書を送り、メッセンジャーで連絡を返す。
さらに同時並行で15件のマッチングを成立させていく。
こうして書き並べると慌ただしく見えるが、実際には淡々とした作業の連続である。
ひとつずつ、呼吸を整えながら進めていくほかない。
この働き方を静かに支えてくれているのが、昨年導入した tl;dv である。
オンラインミーティングを録画し、文字起こしまで担ってくれる。
その蓄積はすでに2千件を越えた。
数字として積み重なった記録を眺めると、自分が歩いてきた軌跡がそのまま可視化されているようで、不思議と背筋が伸びる。
もちろん、この全てが成果に直結しているわけではない。
だが、続けてきたという事実だけは確かにそこに残っている。
昔の上司の口癖を思い出す。
――「成せば成る」。
若い頃は勢いのある励ましの言葉くらいにしか聞こえなかった。
しかし今では、この言葉の裏側にある“日々の積み重ね”が、どれほど地味で、どれほど力を要するものなのかが少しだけ分かるようになった。
成そうとする意志と、成すための行動。
その両方が揃ったときに、ようやく何かが動き始める。
昨日、とあるラジオの収録があった。
「経営者としての成功の秘訣は何ですか」と問われた。
成功と呼べるほどのものではないと感じつつも、問われた以上は答えなければならない。
そこで口をついて出たのは、飾り気のない一言であった。
「決めた小さなことをコツコツやり続けること」
結局のところ、誰との約束よりも、自分との約束を守れるかどうかがすべてである。
そしてそれこそが、一番難しい。
他人は誤魔化せても、自分はすべてを知っている。
積み上げているつもりなのか、ただ逃げているのか。
その小さな嘘は、必ず自分の中に残っていく。
逆に、たとえ周囲に伝わらなくても、淡々と続けてきた積み重ねもまた、自分の中に確かな重みとして刻まれる。
今こうして、毎日続けているブログを書いているのも、誰に向けた証明ではない。
自分自身と交わした約束を守るためである。
文章としてうまくまとまる日もあれば、どうにも筆が乗らない日もある。
それでも書き続けることで、今日という一日が確かに“積み重なった”と実感できる。
小さな行いを続けるだけで、人は思った以上に前へ進めるのかもしれない。
では、この積み重ねはどこへ向かっていくのだろうか。
その答えを知るのは、もう少し先のことになりそうだ。




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