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話は結論から

  • 執筆者の写真: ncu807
    ncu807
  • 9月20日
  • 読了時間: 3分

「今日は行かない。」


そう伝えれば、会話は二行で済む。


「母が入院することになり、付き添いが必要だから。」


ところが、実際にはこうなることが多い。


「私の大切な母が五年前から病院に通っていて、どうも胃が悪いらしいんです。

先週の検査結果が昨日出たんだけど……通っている病院は中央区の電車通りの角にある青い建物でして……。

だから今日はちょっとお邪魔できそうにないんです。」


友人相手ならまだしも、ビジネスの場でこれをやられると、思わず心の中で叫んでしまう。


――結論から言えよ!


結論・理由・意見、この三つで足りる

話し方には癖がある。癖は自覚しなければ直らない。話す前に一呼吸置いて、言いたいことを整理するだけでいい。


①結論

②その理由

③自分の意見


会話に本当に必要なのはこの三点だ。

しかも、相手が①だけで理解できるなら、②も③も不要である。

ところが多くの人は③から語り始め、②を並べ立て、肝心の①がわからなくなる。

オンライン会議で画面越しには笑顔でも、裏では苛立ちを抑えて拳を握りしめている、そんな場面も少なくない。


だからこそ、結論から言おう。


会議は結論を出す場である

もう一歩踏み込めば、「結論を出す」ことそのものが重要だ。

結論のない会議ほど、人を疲弊させるものはない。


「持ち帰って検討します」

「考えておきます」


こうした言葉は便利だが、鮮度の高い情報を前に深掘りもせず先送りすれば、結局は何も生まれない。

やるか、やらないか。やるならどうやるか。

会議はその一点に集中すべきなのだ。


私の親しい経営者の一人は、こう言ってくれる。


「芳永さんに頼まれたら、はい!かYes!しかありません。何でもOK、ウェルカムです。喜んで!」


この言葉を聞くと、こちらの方が逆に考えてしまう。

どう頼めば喜ばれるか。どう動けば成果が出るか。

結局その人に乗せられて、私自身が楽しそうに動き回っている。


結論は年輪のように積み重なる

小さなことでも結論を出す。

それは地層や年輪に似ているのかもしれない。

重ねれば重ねるほど厚みを増し、太く成長していく。


結論は早く。行動は速く。

これがシンプルでありながら、もっとも力を持つ習慣である。


多くのセミナーや講演会で素晴らしい話が語られる。

「よし、取り入れて始めよう」

「明日から実践しよう」

「今日から動き出そう」


掛け声は立派だが、実際に行動する人は少ない。

やったとしても長続きせず、すぐに「これは自分には合わない」と別の方法を探し始める。

だが、本当に成果を生む方法がそんなに簡単に見つかるはずがない。


長く話したが、結論はこうだ。


会話では結論から。

会議では必ず結論を出そう。

そして決めたら「喜んで!」とすぐ始めること。


その積み重ねが、私たちを強く、しなやかに育てていく近道ではないだろうか?


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