購入から採用へ、パソコン新時代
- ncu807
- 11月26日
- 読了時間: 2分
先日、ある経営者から「そろそろパソコンを買い替えようかと思ってる」と言われたとき、こんな返しをした。
「その発想、ちょっと見直した方がいいかもしれませんよ」。
近年、生成AIの進化によって、私たちの働き方やパソコンの役割が大きく変わりつつある。
従来は、パソコンは“操作する道具”であり、仕事の成果はユーザーのスキルに大きく依存していた。
しかし今、AIが自律的に情報を収集し、文章を書き、営業リストを作成し、さらには自ら提案を始めるようになってきている。
これは、単なる「業務の効率化」では済まない変化だ。
むしろ、「組織の在り方」そのものを問い直す時期に差しかかっているともいえる。
たとえば、AIを活用すれば、営業、開発、経理といった機能がこれまでよりもシームレスにつながり、人の手を介さずに仕事が循環するような仕組みを作ることもできるようになる。
こうした動きは、一部の大企業やテック企業だけの話ではない。
私自身も日々、中小企業経営者と接する中で、GPTを用いた営業支援や業務効率化の導入を進めている。
すでに300体以上のGPT sを開発・実装し、成果も出てきている。AIを「新しいチームメンバー」と捉える発想は、現実的なものになりつつあるのだ。
では、AIが多くの業務を担ってくれるようになる中で、私たち人間の役割はどうなるのだろうか。
私は最近、「手を動かすこと」から、「意志を言語化すること」へのシフトが求められていると感じている。
たとえば、「この会社は何のために存在するのか?」「どういう美学で動くのか?」といった問いに答えられること。
それが、これからの経営者やリーダーにとってますます大事な力になる。
技術が進化するほど、組織の中で“意志”や“文化”が果たす役割は大きくなる。
それをきちんと定義できる人が、AIという強力な実行部隊を正しく導ける。
パソコンを「ただの機械」ではなく、「新しい仲間」と見なす視点。
そこから、未来の組織づくりが静かに始まっている。




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