量と質そして時間
福岡、大分そして今日は福岡。
旅は7日目の朝を迎えた。
札幌との寒暖差は20度。
雪のない2月は、少し不思議だ。
空気が変わると、思考の輪郭もはっきりしてくる。
2021年に経営者育成研究会を立ち上げて以来、私は「1,000名のネットワーク」を掲げてきた。
この5年で、8,000人以上の経営者と向き合ってきた。
広げることは、できた。
出会いも、対話も、確実に増えた。
だが——
増えたことと、深まったことは同じではない。
人数が増えれば増えるほど、一人ひとりの輪郭は薄くなる。
名前は知っている。
投稿も目に入る。
しかし、本当に同じ方向を向いているかまでは分からない。
それは誰のせいでもない。
構造の問題だ。
そして、もう一つ。
自分自身の“残り時間”の問題でもある。
平均寿命を基準にすれば、まだ時間はある。
だが、本当に意識すべきは健康寿命だ。
自分の足で動き、自分の頭で決め、自分の責任で引き受けられる時間。
その持ち時間は、無限ではない。
だから、数を追うことをやめる。
繋がりの多さではなく、関係の質を選ぶ。
ただ知っている関係から、共に形にし、共に結果を出す関係へ。
私はあなたを見てきた。
選択も、姿勢も、沈黙も。
あなたも、私を見てきたはずだ。
だからこそ、曖昧なままにはしない。
広げない。
深める。
数を減らすというより、責任を持てる範囲に戻す。
優しさだけでは続かない。
結果が伴わない関係も、やがて薄れる。
ここからは、静かに、しかし確実に、「結果を出す関係」だけで歩いていく。
九州の空は穏やかだ。
その穏やかさの中で、冷静な決断をした。
残り時間は、量ではなく質に。




コメント