5倍速で走り続ける理由
- ncu807
- 9月23日
- 読了時間: 2分
経営者育成研究会の秋のイベントが終わった。
品川のイタリアンを一日ジャックし、昼夜合わせて総勢120名の経営者が集い、交流の輪を広げた。
その光景を眺めながら、私は宣言した。
「次回は来年4月、札幌で!」
ところがイベント後、驚くほど多くの人から同じ言葉をかけられた。
「次回の東京はいつですか?」
正直に言えば、イベントをやり終えた直後の私は、毎回のように「もうやりたくない」と思っている。
なぜなら準備は想像以上に骨が折れるからだ。会場の選定から日程調整、そして集客。すべてを一人で担っている。
しかも毎回100名規模を集めながら、広告は打たず、ほぼ紹介依頼も受け付けていない。声をかけるのはすべて私自身。メッセンジャーで一人ひとりに案内を送り、事前に面談せずに招待することはない。効率が悪いと笑われるかもしれないが、そこには譲れない理由がある。だからこそイベントを終えるまでは「東京はもういい、これからは札幌一本で」とそのつもりでいた。
しかし人間とは不思議なものである。
「次の東京は?」と何度も聞かれると、だんだんその気になってしまう。
そもそも腰が軽く、おだてに乗りやすい性分は昔から変わらない。
札幌に戻って2日と経たずに、銀座の会場を仮押さえし、告知まで終えた。
2026年1月19日、次回の交流会は銀座で開催する。
昨日からは日常業務に戻った。
13件のオンライン面談を終え、今週の水木金だけで38件のアポイントが入っている。並行して、すでに集客活動も始めた。
4年前、この事業を始めるときに自分に誓ったことがある。
「人の5倍動く」
「5倍速で走る」
何が5倍なのか、明確な基準はない。
ただ、やれることをやれるだけ、これでもかと積み重ねる。
決めたことはやり、口にしたことは必ず実行する。
その繰り返しがこの4年間であり、これから先も変わらないだろう。
2028年11月23日に引退し、この事業を次の代表に引き継ぐその日まで。
私は走り続ける。
もっとも――。
「5倍速で走り続ける理由は何ですか?」と聞かれたら、答えは意外と単純かもしれない。
止まったら、次にまた走り出すのがしんどいからだ。
だったら走り続けていた方が楽だと、そう思う。
実は、おだてられてすぐに会場を押さえてしまう、単に腰の軽い爺というだけかもしれない。




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