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300名が集う意味

  • 執筆者の写真: ncu807
    ncu807
  • 9月13日
  • 読了時間: 3分

今年は、交流会に力を入れてきた。


1月には品川で80名のランチ会。

4月には札幌で100名。

そして今月は、来週に大崎で昼と夜あわせて120名が集う予定である。

経営者育成研究会のリアル会は、至ってシンプルだ。

私が一人ひとりに声をかけ、参加を促し、確認していく。

今回も、ちょうど二か月前から始めた。


600名に打診し、216名に断られた。

そして、昼に59名、夜に66名が前売りチケットをお求め頂いた。


誰に、どのように声をかけ、どのように受け入れられ、またどのように断られたのか。

その一つひとつを、私はいつも記録している。


人は、記録を残すことで、自分の営みを「意味あるもの」として捉え直すことができる。

たとえ小さな動きであっても、確かに何かが前に進んでいると感じられるからだ。


それにしても、「断られる」という経験は、何度味わっても気持ちの良いものではない。

忙しい、予定が合わない、興味がわかない、あるいは無言のままスルーされることもある。

そのたびに、どこか胸の奥に、小さな風穴があくような痛みを覚える。


だが私は、そうした反応のすべてに、敬意を持って向き合いたい。

何故なら相手にとってはただの迷惑なのかもしれないからだ。


人生は、求めずに進むことはできない。

しかし、願えば必ず叶うほど単純でもない。

今日会えずとも、来年にはご縁がつながることもある。

あるいは、そもそも願うことに無理がある場合もある。


どちらにせよ、相手があることだ。

いつも自分の思い通りにはならない。

そして、その不確かさの中にこそ、学びがある。


私の営業人生は、飛び込みからスタートした。

36歳で起業し、中小企業を応援するプラットフォームを構想した。

あれから26年たった。

4年前に再起業し、コツコツと人をつなぎ、場をつくり、対話を重ねてきた。


気がつけば、この2年半で3700件のビジネスマッチングを実現出来た。

今年だけで300名以上の経営者をリアルで集めてきたことになる。


広告や人に頼まない。一つひとつは手作業で、非効率なことこの上ない。

それでも、私はこの手法が好きだ。


それは、つながりの背景にある「人の時間」を想像しながら進める営みだからである。

「行けないけれど、応援しています」

「今は難しいけど、またの機会に」

「こんなイベント、待っていました」


そんな言葉を交わすたび、ただの参加者リストの裏に、それぞれの人生が広がっていることを思う。


26年目にしてようやく、千名の経営者プラットフォーム形成という道筋が見え始めている。

目指す場所はまだ先だが、その途上にある出会いとやりとりこそが、私にとっての宝である。


果たして、今回の会ではどんな対話が生まれるだろうか。

どんな一期一会が、次の企みへとつながっていくだろうか。


東京はまだ暑いだろう。

私の内にある熱も負けてはいない。

直接会って多くの経営者を少しヤケドさせてやろう。



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