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50歳からの挑戦:伊能忠敬に学んだ“足で稼ぐ”営業術

  • 執筆者の写真: ncu807
    ncu807
  • 7月31日
  • 読了時間: 2分

更新日:8月2日

50歳を過ぎてから、私は外資系の生命保険会社で営業を始めた。これまで営業には自信があったが、正直に言えば、保険営業を少し甘く見ていたのかもしれない。保険は「物」ではなく「事」を売る仕事である。お客様の悩みや未来の不安を丁寧に聞き出し、気づきを与え、納得してもらって初めて契約に至る。理屈では理解していたが、実際にやってみると、結果が伴わず天狗の鼻は一か月で複雑骨折した。


出だしの勢いはすぐに行き詰まった。気づけば、行く先も無くなり、公園のベンチや図書館で時間をつぶす日々。動けない。動く意味が見出せない。そんな時、たまたまNHKで観た「伊能忠敬」のエピソードが妙に心に残った。彼は50歳から測量の勉強を始め、17年間歩き続けて日本全国の地図を完成させた。50歳から始めた挑戦が、後に日本の近代化にまで貢献するとは。


私は伊能忠敬の生き方に、自分を重ねた。「自分に何ができるのか?」「どこまでやれるのか?」そう問い直し、出した結論は一つ。足で稼ぐ営業に徹することだった。


帝国データバンクの企業リストをエクセルに整理し、電話をかけまくった。やる時は日に200件以上、2年間で約8,000件。会話内容も全て記録し、話し方、断られ方、つながり方のデータを蓄積した。伊能忠敬が歩いて地図を描いたように、私は電話と足で自分の営業地図を描いた。


成果は数字以上に、経験と自信だった。「やればできる」。50歳からでも遅くない。あの時、伊能忠敬の話に出会っていなければ、私は今も迷子のままだったかもしれない。


もし道に迷う人がいるなら伝えたい。

いくつになっても遅くはない。

今から歩き出せば必ず道は拓ける。


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