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余白を推し測る

  • 執筆者の写真: ncu807
    ncu807
  • 8月2日
  • 読了時間: 2分

ネットコミュニケーションの「行間」をどう読むか、これは今の時代において非常に重要なテーマである。私自身、日々多くの経営者とメッセージを交わす中で、この「行間」をどう読み取るかによって、その後の関係性が大きく変わってくることを実感している。


たとえば、LINEの返信がやけに短かったり、スタンプ一つで返ってきたりする時がある。以前の自分なら「不機嫌なのか?」と勘ぐってしまったかもしれない。しかし今は違う。相手の忙しさや、心の余白、タイミング——そうした「背景」を読み取ることが大事だと考えている。


メールやチャットなど、文字だけのコミュニケーションでは、むしろ“言わないこと”が語っていることが多い。だからこそ私は、文面に「あえて」こだわるようにしている。ときに丁寧すぎず、あえて崩した言い回しを使うことで、距離を縮められる場面もある。親しさや信頼感は、言葉の選び方一つで伝わるのだ。


また、送る「時間」にも意識を向けている。夜中のメッセージが、相手に無用なプレッシャーを与えることもある。逆に、即レスを求めすぎると、関係性がギクシャクすることもある。この“間”をどう使うかも、コミュニケーションの質を左右する要素だ。


思えば、私がネットを使い始めたのは四半世紀以上前のこと。あの頃は情報も少なく、相手の表情も声もない中で、ひたすら文字の奥にある「気配」を感じ取ろうとしていた。そういう意味では、今のSNSやメッセンジャーは便利になった反面、「想像する力」が弱くなっているとも言える。


ツールが進化しても、人とのつながりの本質は変わらない。だからこそ、私はこれからも「行間」を読む力を大切にしたい。人の気持ちを察すること。それこそが、信頼を築く第一歩であると信じている。


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