出会いが人生を変えるーご縁が引き寄せる生き方

「1億人から君を見つけた」

これはレミオロメンの「粉雪」に登場する一節である。実際に私たちが生涯で出会う人数は約3万人と言われているが、それでもその中で特別な誰かに出会えるという奇跡は、決して小さなものではない。

その3万人の中で、深いご縁を結べる人はごくわずかである。多くの出会いは、すれ違いや一時的な関係で終わることもある。しかし、ほんの一握りの人とは、心から信頼し合い、人生を共に歩むような関係が築ける。私はそれを、経営者育成研究会という場で、日々目の当たりにしている。

業界も立場も異なる経営者たちが、共通の志や課題を持つことで驚くほど早く心を通わせる姿には、いつも感動を覚える。AIやSNSがどれほど進化しようと、人と人との本質的なつながりは「心」と「信頼」に根ざしている。この事実は変わらない。

ご縁とは、不思議なものである。偶然に見えて、実は自分の在り方や行動が出会いを引き寄せている。ご縁を手に入れるのも手放すのも、すべては自分の選択である。どれだけ本気で人と向き合うか、それが「1億人の中の君」と出会えるかどうかを決める。

これまで出会えた、かけがえのない数人とのご縁。それは偶然ではなく、私自身の選択と行動の積み重ねの結果である。だからこそ、これからもそのご縁を大切にし、さらに多くの方に「本物のつながり」を届けていきたいと願っている。

人との出会いは、人生を豊かにし、ときに大きく変えてくれる。だから私は、一つひとつの出会いに丁寧に向き合いながら、前向きに生きていきたいと心から思っている。