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経営者育成研究会という旅路

  • 執筆者の写真: ncu807
    ncu807
  • 8月13日
  • 読了時間: 3分

2021年秋、私はFacebookグループ「経営者育成研究会」を立ち上げた。

その念頭にあったのは、かつて夢中で観たテレビ番組『堀場雅夫のこころはベンチャー』である。ベンチャーの元祖と称される堀場氏が司会を務め、毎回、当代一流の経営者と対談する――そんな番組だった。


25年前、私はテレビの前にかじりつき、週ごとの放送を楽しみにしていた。

京セラの稲盛氏、アート引越センターの寺田氏、携帯用小型モーターで世界を席巻したシコー技研の白木氏……。登場するのは名だたる創業者ばかりで、私のみならず、多くの人の起業家魂を揺さぶったに違いない。


研究会での経営者対談は同年12月にスタートし、これまでに150回を超えた。

二回目以降は司会の髙橋氏、YouTubeチャンネルの管理運営を担う山内氏の力を借り、順調に回を重ねてきた。また、企画段階から幅広い知見を惜しみなく提供くださった河内氏にも、ここで改めて感謝を申し上げたい。


この対談は、恥ずかしながら冒頭のテレビ番組へのオマージュである。

現代で活躍する尊敬すべき経営者を私が選び、オファーし、登壇いただく――その繰り返しである。「経営者育成研究会」という名には、次代を担う経営者を輩出したいという願いを込めた。


この3年半、対談企画の運営と並行して、Facebookグループの参加者をすべて私からの直接要請で増やしてきた。現在、その数は1,100名を超える。

そして、そのほぼ全員とオンラインの1on1を繰り返してきた。結果として、同数規模の経営者ネットワークが形成されている。


私の次なる野望は明確だ。


1. 自立自走する1,000人の経営者グループの組織化

2. 上下関係のない、フラットなコミュニティを多数内包するアメーバ型組織の構築

3. 他コミュニティと流動的に相互作用しながら発展する中核組織の形成


その後に、弊会で成すべきことは三つに集約される。

① 起業家育成

② 協業支援

③ 新企業創出


各事業を10名程度の経営者による協業として定着させ、私はその基盤となる「経営者育成研究会」というプラットフォームの原型を作り上げる。そして、それを維持しながら若い世代へ譲り渡す。その日を2028年11月23日と定めている。


今後3年間の計画はこうだ。

前半で構築、後半でシステム化。さらに後半からは後継者の選定と、自らの存在感を静かに消していく。


私が創りたいのは、自走する組織である。

7年かけて形にした組織がモデルケースとなり、全国で数百人規模のコミュニティが次々と生まれる――そんな未来を夢想している。私が身を引いた後に、である。


10年後、場末のスナックで経営者コミュニティの話題が出たとき、こんな会話をしてみたい。


「あれは、わしが作ったんだ」

「もうおじいちゃんったら、また冗談ばっかり言って〜」

「あはは、ばれたか〜」


その笑いこそが、私にとっての最高の喜びになるだろう。


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