社長に突撃せよ
- ncu807
- 2 日前
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個人に保険を売るとする。
まず、誰にアプローチするかを決める。
電話してアポイントを取り、面談して商品に関心を持ってもらう。
相手の状況をヒアリングし、提案をする。
そして、決断を促し、契約してもらう。
ざっくり言えば、営業の流れはこんなものだ。
若いサラリーマンなら、月額1万円ほどの契約が多いだろう。
一方で、経営者なら10万円、法人契約なら100万円の保険料も珍しくない。
やっていることは同じ。
必要な手間も、かかる時間も、ほとんど変わらない。
では、どちらが効率的か?
言うまでもなく、契約額の高い方がいいに決まっている。
問題は――どこに行って、誰に売るか。
私は迷わずこう言う。
「社長に営業してほしい」 と。
どんな商品でも構わない。
社長に売ることを意識して動いてみてほしい。
私がコピー機を売っていた頃、看板を頼りに一軒一軒、飛び込み営業をしていた。
受付の人に声をかけ、事務担当者に説明し、見積書を社長に回してもらい、結果を待つ――。
そんな日々の繰り返しだった。
だが、今振り返れば思う。
最初から社長に行けば、話が早かったのだ。
社長は、ほとんどの場合、決定権者である。
結論も早く、理屈より「直感」で決めることも多い。
だから、営業の手応えがある。
では、どうやって社長と会うか。
飛び込みでもいい。
電話でもいい。
メールでもSNSでも構わない。
大事なのは「会う方法」ではなく、“会いに行く覚悟” である。
たとえばテレアポなら、まずターゲットリストを作る。
電話での問答集――スクリプトを準備する。
そして、あとは折れない心で掛け続けるだけだ。
この作業は地味で、根気がいる。
M気質でないと、三日で嫌になる。
だが、そこを越えた先にしか「経営者の世界」は見えてこない。
今の時代、飛び込み営業をしている人はほとんどいない。
だからこそ、やる価値がある。
他人がやめた場所には、まだチャンスが眠っている。
メールも、SNSも、便利だ。
だが、そこに「自分の声」と「覚悟」が乗らなければ、ただの文字の羅列で終わってしまう。
結局のところ、営業とは、誰に向かって言葉を届けるか で決まる。
社長に売れ。
決定権者と向き合え。
その瞬間から、営業は“交渉”ではなく“対話”に変わる。
そしてその対話の先にこそ、
本当の信頼関係と、ビジネスの喜びが待っているはずだ。

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